「公務をがんばっている」「公務でお忙しそう」という枕詞で括られる方々が
最近とみに多くなってきたような気がする平成の皇室ですが、
「皇族なら公務をするべき!」「公務をサボる皇太子妃などいらない!」などと
ご病気療養中の皇太子妃殿下に棍棒をふりかざすマスコミって、明らかにおかしい。

「公務」「公務」というけれども、それでは皇族が関わる「公務」って、
いったいどういうものなんでしょうか。
まずは天皇陛下の「ご公務」についてちょいと調べてみました。
日本国憲法が定める天皇の国事行為は以下のとおりです。

 

 

内 容

憲法

国会の指名に基づき、内閣総理大臣の任命

6条第1

国会の指名に基づき、最高裁判所長官の任命

6条第2

憲法改正、法律、政令、条約の公布

7条第1

国会の召集

7条第2

衆議院の解散

7条第3

国会議員の総選挙施行の公示

7条第4

国務大臣とその他の官吏の任免、大使と公使の信任状の認証

7条第5

大赦、特赦、減刑、刑執行の免除および復権の認証

7条第6

栄典の授与

7条第7

10

批准者および外交文書の認証

7条第8

11

外国の大使、公使の接遇

7条第9

12

儀式の実施

7条第10

13

憲法改正の公布

96条第2

 


上記の国事行為に伴う関連儀式は以下のとおりです。
1.内閣総理大臣・最高裁長官の親任式
2.国会開会式臨席
2.認証官の任命式臨席
3.外国特命全権大使の信任状棒呈式
4.勲章親授式

また国事行為以外に公的行為として行われているものには下記があります。
〔宮中〕
1.新年祝賀・一般参賀
2.講書始の儀
3.歌会始の儀
4.天皇誕生日祝賀・一般参賀
5.拝謁・お茶会・ご会釈・午餐・晩餐
6.園遊会の主催
7.宮中祭祀

〔宮外〕
1.国民体育大会など国民的行事への臨席
2.式典等への臨席と「おことば」
3.外国への公式訪問

上記に挙げた宮中行事・祭祀・国事行為は
天皇陛下か国事行為代行者である皇太子殿下以外の方にはできない「公務」。
天皇家以外の皇族でも行える「公務」とは意味合いが異なります。

ちなみに宮内庁のサイトで「公務」と呼ばれている公的行為は以下になります。
・全国植樹祭
・国民体育大会
・全国豊かな海づくり大会
・全国赤十字大会
・フローレンス・ナイチンゲール記章授与式
・戦没者慰霊
・被災地お見舞い
・企業視察
・式典・授賞式(国際賞・学士院・芸術院・生物学賞など)
・福祉施設訪問

なお全国植樹祭~戦没者慰霊までは基本的に天皇・皇后両陛下が臨席、
臨席されない場合は皇太子・皇太子妃殿下が名代として臨席されています。
(平成11年のフローレンス~記章授与式は雅子様が皇后のご名代として臨席)
ということは宮家の皇族がメインとなって関わることのできる「公務」は
「被災地お見舞い、福祉施設訪問、企業視察、式典・授賞式への臨席」ですね。

先日大學を卒業された宮家のご長女が
「陛下のご負担を減らすために卒業後は就職せずに公務に専念します!」と
いきまいておられましたが、新卒の方が企業を視察したり式典に出席したりするのは・・・ね。
残る“新卒の内親王”にもできる「公務」は「被災地お見舞いと福祉施設訪問」ですが、
やはり今のところはお父様かお母様とご一緒に行動されることが多いようですね。

絵を見たり書を見たりするいわゆる「鑑賞公務」は国事行為でも公的行為でもないし、
宮内庁のサイトでも「ご公務など」には入っていませんから、私的行為。
東宮家ではこういった「鑑賞」は基本的に私的行為扱いにされていて、
マスコミからも報道もされないことが多いようですが
(でもTwitterやブログなどでつぶやく方が多いみたい)
筆頭宮家では「鑑賞」ももれなく「公務」扱いにされているようですね。

ちなみに皇室の公務に関しては、
「皇室問題INDEX」設立準備室さんのブログ、
■検証:雅子様バッシングの棍棒として使われている「ご公務」とは?
に問題点が詳述されています。